本と本棚と人生の物語「本棚の本」/赤澤かおり

内容
料理家、古書店、酒屋、デザイナー、カメラマン……それぞれに生業を持つ仕事人たち。編集者である著者が敬愛する19組の本棚を訪ねて、たっぷりと話を聞きました。それぞれの人柄と仕事ぶりを知る著者が引き出す、本と人生の物語。おすすめ本を300冊超紹介。

 

本棚の本 [ 赤澤かおり ]は『仕事人の本棚』として連載されていた人気web連載が書籍化されたもの。
完全に、タイトルに一目惚れ。本棚を巡る旅ということで、興味津々で買いました。

 

著者・赤澤かおりさんが「この人の本棚を見てみたい」と思った人のところへ訪ねていき、好きな本や仕事や生き方の話までいろんなお話をインタビュー。
人の本棚って普段なかなか見る機会がないので、職業も年齢もばらばらの人たちの19の本棚を巡る旅にわくわくがとまりません。

本棚や好きな本や読書の仕方は、本当に人それぞれ。
人柄が現れていたり素敵なギャップがあったりして面白いです。
わたしも友人や気になる人の本棚を見てみたい!と思いました。

私はどちらかというと言葉自体が好きで、活字中毒気味だという自覚があります。同時に、本を買うときってついつい自分の好みのジャンルばかりに偏りがち、読んで終わりがち、という自分の傾向に気づかされました…。もっといろんなジャンルを読んでみたい。

あと、楽しみ方も読むだけではない、ということ。ビジュアルで楽しんでも良し、インテリアとして楽しんでも良し、人にプレゼントしても良し。人それぞれの本との付き合い方があって、勉強になります。

本って楽しみ方の幅がとても広い。
本の本を読んだり、書評を読むと自分の興味の幅も広がって楽しいです。

 

動くことは生きること。生きることは動くこと。「昨日のカレー、明日のパン」

◆昨夜のカレー、明日のパン

◆内容
悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ―。七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。なにげない日々の中にちりばめられた、「コトバ」の力がじんわり心にしみてくる人気脚本家がはじめて綴った連作長編小説。(「BOOK」データベースより)

 

◆章

ムムム
パワースポット
山ガール
虎尾
魔法のカード
夕子
男子会
一樹

 

◆感想

亡くなった旦那「一樹」の父「ギフ」と、一樹の嫁・「テツコ」のを中心に織りなす物語。

私自身はまだ結婚をしたことがないので義父と嫁の距離感や関係性というものがわからないが、それでも二人の生活の様子をありありとイメージすることができた。

淡々としているようで、どこか優しい文体がとても印象的。切ないけれど、どこか温かい気持ちにもなる心地よい感覚。木皿泉作品はじんわりと心に染みこんでくる言葉や温度があって、元気がほしいときにまた読みたいと思わせる不思議な魅力がある。

大切な人が突然いなくなってしまった時のことを思い出しながら読んだ。みんな色んなものを抱えて生きていて、当然なのだけど乗り越え方も人それぞれ。心の中までは他人がどうこう出来るものではない。

辛いことがあっても世界は終わらないから、立ち止まってばかりはいられない。時とともに辛さが和らぐと同時に、その穴が少しずつ埋められていくことに罪悪感を覚えたり、忘れたくないのに忘れてしまうのではないかと悲しくなったりする。

私は小さい頃のことをあまり覚えていなくて、親が連れていってくれた場所も、つくってくれた物も、あまり覚えていない。忘れたくはない思い出なのに、思い出せないことばかり。とても申し訳なく思うのだけど、こればかりはどうしようもない。思い出は覚えている人の話を聞いて楽しむことにする。記憶はどんどん上書きされてしまうから、今を大切にしようという想いだけは忘れないようにしようと思う。

 

自分の足で歩いた後ろにしか道はできない。時には立ち止まったり思い出したりしながら、みんな一生懸命向き合って、もがいて、少しずつまた歩いてる。変わることもあれば、変わらないものもある。それでいいのだ、と思う。

 

 

心に残った言葉

「世の中、あなたが思っているほど怖くないよ。大丈夫」

「動くことは生きること。生きることは動くこと」

 

 



昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) [ 木皿泉 ]

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本を読みたいけど何から読めばいいかわからない人、もっと読むジャンルを広げていきたいという人、思いがけない本との出会いを楽しみにしている人におすすめ。

 

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本を買ってポイントをためて、そのポイントでまた本を買うことができるのは嬉しいですね。

 

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本以外の物も一緒に買うときはAmazon、書籍だけの場合はhontoというように、通販も使い分けていくと良いのかなと思います。

 

 

 

変えられないことを考えるのをやめれば、余計な感情に足をとらわれない。「君たちはどう生きるか」

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貧困、いじめ、勇気、学問…。
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